プリン体を多く含む食品

 

プリン体を制限しようとして、極端な例では栄養失調になる人もいるので、あまり無理な制限をせずに、「食べ過ぎ・飲み過ぎに注意し、美味しいものを適量食べ、適度な運動をする」ような生活がいいと考えられます。

 

公益財団法人・痛風財団の「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」では、食品はそのプリン体含有量に応じて「300mg以上は極めて多い」、「200~300mgは多い」、「50~100mgは少ない」、「50mg以下は極めて少ない」という分類をしています。

 

プリン体を多く含む食品としては、 レバー類(210~320mg/100g)、白子(300mg/100g)、魚介類の一部でエビ、イワシ、カツオ(210~270mg/100g)などが挙げられます。乾燥食品の干椎茸や魚の干物は、水分量が減っているので相対的に高い数字になるため、原材料と比較するようにしてください。

 

最近は健康食品がもてはやされていますが、その中にはプリン体を多量に含む(400~21500mg/100g)ものもあるので注意が必要です。又、他の食品と合わせて100g換算にすることで数値は高くなっていますが、1日量に換算して64~215mgが含まれており、これは1日の摂取量の目安となる400mgの約半分に相当します。

 

アルコール飲料中のプリン体ですが、蒸留酒のプリン体は少なく、醸造酒の方が多くなります。地ビールや紹興酒は10mg/100mL以上のプリン体が含まれています。通常のビールは1缶で12~25mg/350mL、大瓶1本で21~44mg/630mLですが、地ビールは1本19~55mg/330mL、紹興酒は1合で21mg/180mLのプリン体が含まれ、実際にビールを1缶毎日飲む人は6年間に血清尿酸値が0.5~1.0mg/dL上昇するというデータがあります。